「どうやって化学物質過敏症から復活したのか？」
私の方法 第8回です。
前回は、「弱い私を愛する」というお話でした。
今回は、「化学物質過敏症でない私を演じる」というお話です。
化学物質過敏症が改善されてくると、だんだんと外出できるようになりました。
化学物質過敏症だった私は、外出するときに
「化学物質過敏症でない私を演じる」と、心に決めて外出しました。
例えば、バスに乗ります。
バスの中は狭い密閉空間なので化学物質で充満されています。
化学物質を感じると、化学物質過敏症の私ならば、顔をしかめて、そこで気分が悪くなります。
降りるか、どうしようか？と、迷い、
早く目的地に到着することだけを考えて、
じっと我慢をします。
その時の私は外から見ても、
具合が悪そうで、隣の人が声をかけたくなることでしょう。
しかし、「化学物質過敏症でない私を演じる」と、どうなるのでしょうか？
バスに乗ります。
バスの中が化学物質で充満されていても、何もなかったかのように振舞います。
そして、充満している化学物質たちに笑顔を投げかけます。
もちろん、見ることができない空気中にある化学物質にあえて笑顔を投げかけます。
これは、化学物質に対する恐怖がないことを態度で証明している大事な意味があります。
降りるか、どうしようか？と迷うこともありません。
我慢もしません。
何でもないのですから・・・。
終始、笑顔でシャキッとした態度で過ごします。
ただし、一番後ろの席に座って、少し窓は開けます。
誰にも迷惑がかからない程度に窓を開けて、外の空気を吸います。
くだらないと思うかもしれませんが、
最初は必死でした。
しかし、これもかなり効果がありました。
人間はなりたい自分になれるのです。
「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのです。」
という、名言があるように・・・。
意識的に演じることに意味がありました。
身体と心は繋がっていますから、
脳も錯覚して、化学物質過敏症ではない私を演じていると、それが当たり前の状態になっていくのです。
あなたも、笑顔で過ごすだけです。
試してみませんか？
さて、この続きは第9回をお楽しみに・・・。
